動脈硬化とは、動脈にコレステロールや中性脂肪などがたまって、詰まったり、硬くなったりして弾力性や柔軟性を失った状態をいい、動脈硬化になると、スムーズに血液が流れなくなります。
動脈が弾力性や柔軟性に富んでいれば、心臓や脳などの臓器や筋肉などの組織に必要な酸素や栄養の供給は行なわれます。しかしコレステロールなど血液の脂質が、動脈にたまったり、酸素や栄養が不足したり、高血圧により常に血管に負担がかかったりしていると、動脈は弾力性を失い硬く、もろくなってしまいます。このような状態を動脈硬化というのです。
動脈硬化が進行すると、日本人の死因の主な原因である心疾患(狭心症、心筋梗塞など)や脳血管疾患(脳梗塞、脳出血など)を引き起こす恐れがあります。動脈硬化に対する知識を知ることで、動脈硬化を予防しましょう。
本来、動脈は、弾力性に富み、少々血液量が増えても、膨張することで十分に耐えることが出来ますしかし、老化や、血液中の中性脂肪・悪玉コレステロールが増えて動脈に蓄積すると動脈の壁が厚くなって弾力がなくなったり、血管が狭くなって血流が悪くなります、これが動脈硬化です動脈硬化は、狭心症・心筋梗塞・高血圧・脳卒中につながります
動脈硬化は、食事、運動、喫煙、飲酒、ストレスなどの生活習慣の違いによって大きく影響されるます。たとえば、動物性脂肪の多い高カロリー食は、血中の悪玉コレステロールや中性脂肪を増やし、過酸化脂質を増加させます。それらが血管壁に付着して血管を詰まらせたり、血管が破れたりする原因になります。
また、動脈硬化は、動脈硬化の危険因子である高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満、喫煙、運動不足、偏った栄養バランスの食事、アルコール、ストレスの有無などについて確認し、生活習慣を見直し、予防することが大切です
動脈硬化は加齢とともに進行するため、一種の老化現象ともいえます。しかし、動脈硬化は、急にあらわれるわけではなく、若いころから始まり、40歳を過ぎる頃に症状があらわれてくることが多いことのです。つまり、動脈硬化の予防は若いうちから行う必要があります。少しずつ動脈硬化の原因となる生活習慣を改善していきましょう。
動脈硬化は動脈硬化だとはっきりわかる自覚症状がないため、症状だけで動脈硬化を早期発見することは難しい
しかし、動脈硬化を放っておくと、心臓病や脳血管障害など重大な病気を引き起こす恐れがあるため、定期的に病院での検査(健康診断)を行なうことや自宅など定期的に体重を測り、血圧を測るなどして、動脈硬化を早期発見しましょう。
硬化をおこした動脈は、血液がスムーズに流れなくなり、いつ何どき、詰まったり、破裂したりしてします。
現在、一般的に行われている各種の検査では、必ず血液検査を行いますが、その検査結果で 血圧やコレステロール値、血糖値が高いと言われたことのある人は多いと思いますこの3つの数値はすべて、動脈硬化と大きな関係をもっています
だからこそ、高血圧、高コレステロール、高血糖といった検査値の変化によって、前もって血管・血液の状態を知っておくことが大切なのです動脈硬化は自覚できなくても数値によって予測できます
※数値は医療施設によって若干違うことがあります (2006/04/04訂正)
食事・食生活の改善・バランスのとれた食事でミネラル・ビタミン補給しましょう。
肥満や血圧の高めな人は、体重計と血圧計を用意して、体重そして血圧の自己管理を心がけることも大切です。ちょっとした食事などの生活習慣の改善が動脈硬化の予防に役立ちます。
健診では、血圧、総コレステロール、中性脂肪、HDLコレステロールの値などを検査し、動脈硬化の進行度を診断します。定期的な検査の中で、かかりつけの医師と良い関係を築き、生活・食事指導を受けましょう。
◇動脈硬化の治療の原則は、まず食事療法です。
その理由として、食事療法がかなり効果的であるうえに、薬物療法に比べて副作用が少ないことが挙げられます。
◇運動療法を適当に取り入れることも効果的です。
日常的な運動によって筋肉のリポたんぱくリパーゼの活性が増加し、血清脂質の代謝を改善します。そのほかにも、運動は血圧を安定させたり、糖代謝を改善させる効果があります。
◇食事療法や運動療法だけでは、動脈硬化の進行が抑えられないときには、薬物療法を始めます。
この場合でも、食事や運動療法は基礎的な治療としてつづけることが重要です。
◇食事や薬の有効性が明らかに
血清コレステロール値が高いと冠動脈疾患が増加することが、多くの研究で明らかにされていますが、血清コレステロールを治療によって低下させたら、本当に冠動脈疾患の発症が減少するかどうか、実際のところは、あまりはっきりわかってはいませんでした。
しかし、最近になって、コレステロール低下薬を使用すると、高脂血症患者が冠動脈疾患を起こすのが明らかに減ったという信頼できる成績が相次いで報告され、血清コレステロールの異常を治療することが十分に意義をもつものだとわかってきました。
動物性脂肪の多い食品や甘いものを控える必要があります。また、運動不足にならないようにし、喫煙を控えるようにします。サプリメントでは、中性脂肪を抑制するDHAやEPA、卵黄コリンが効果的です。 さらに、セサミンはストレスを和らげる効果があり、悪玉コレステロールの酸化を防ぐ赤ワインエキス、血栓を溶かす作用があるナットウキナーゼなどもおすすめです。また、紅麹にも血液中のコレステロール値を下げる働きがあります。
・活性酸素による悪玉コレステロール(LDL)の酸化を抑制することで過酸化脂質の生成を抑え動脈硬化になるのを防ぎます
玄米胚芽、ホウレンソウ、牛乳、マーガリン、ブロッコリー、芽キャベツ、キウィ、ピーナッツ
・ビタミンEと同じく、活性酸素による悪玉コレステロール(LDL)の酸化を抑制することで動脈硬化になるのを防ぎます
・コレステロールを胆汁酸にして腸から体外に排泄するなど悪玉コレステロールを減らす働きがあります
アルファルファ、ピーマン、柑橘類、イチゴ、柿、ブロッコリー、ホウレンソウ、芋類、緑茶
・脂質の代謝を受け持つビタミンです
・血管内に付着している過酸化脂質を分解する働きがあり、動脈硬化の予防に必要なビタミンです
・すでに動脈硬化を起こしている場合にも、症状の改善がはかることができます
納豆、酵母、ノリ、わかめ、卵、ヨーグルト、チーズ、レバー
・自然の食品に十分含まれているので一般的にサプリメントで摂り必要はない
・血液の凝固を調整し、不必要な血液凝固を防ぎます
納豆、ヨーグルト、ブロッコリー、レタス、キャベツ、ホウレンソウ、だいこん葉、レバー
・胆汁酸の再吸収を押さえ、血中のコレステロールの量をコントロールする効果があります
玄米、ビール酵母、きのこ、豆類、イモ類、ゴボウ、セロリ、果物、海藻、こんにゃく
・肝機能の働きを活発にし、胆汁酸の合成を促進、脂肪の分解を促します
・心臓がダメージを受けたときでも、正常に心臓が作動するようにタウリンが働きます
各種ドリンク剤、アジ、カツオ、マグロ、ブリ、イカ、タコ、アサリ、しじみ、サザエ、アワビ、エビ、カニ