メタボリック症候群の予防改善

メタボリック症候群の定義は

メタボリック症候群は内臓脂肪の蓄積(ウエスト周囲径の増大)が必須条件で、これに加えて脂質代謝異常、高血圧、高血糖の3項目のうち2項目以上を満たす場合に、メタボリックシンドロームと診断されます

ではなぜ、そもそも「内臓脂肪」の多寡が、メタボリック症候群の診断基準では問題視されるのか。「内臓脂肪が過度に蓄積されることが、動脈硬化につながるからです」

  1. ウエスト(腹囲)が男性で85cm以上、女性で90cm以上
  2. 中性脂肪が150mg/dl以上
  3. HDLコレステロールが男性で40mg/dl未満、女性で50mg/dl未満
  4. 血圧が最大血圧で130mmHg以上または最小血圧で85mmHg以上
  5. 空腹時血糖値が110mg/dl以上

※ウエスト周囲径--男性85cm以上、女性90cm以上は、内臓脂肪面積100cm2以上に相当します。
正確な内臓脂肪蓄積の診断には、腹部CT検査により内臓脂肪量を測定することが望まれます。

※診断基準には、LDLコレステロールが取り上げられていません。
これはLDLコレステロールが、単独でも非常に強い危険因子となるので、メタボリックシンドロームに組み込む必要がないためです。
LDLコレステロールが高い場合は、コレステロールの管理目標基準に従って治療されなければなりません。

※肥満の判定に必要なBMI(体格指数:Body Mass Index)も、診断基準に入っていません。
体重よりも、内臓脂肪の蓄積が重要と考えられているからです。
例えば男性の場合、BMIが25未満でもウエストが85cm以上で、他の項目が満たされれば、メタボリックシンドロームと診断されます。

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