肩の筋肉は頭や首を支えるために、多大な負担がかかります。
人間の頭は ボーリング玉と同じくらい重たいもので 、頭の重心が狂うと肩や首の筋肉に負担が大きくなり、脳脊髄液の流れが悪くなるときに頭は重くなります
長時間座って仕事をされている方の姿勢を見ると、 猫背になり、 頭が前に突き出した姿勢 になっている方が多いのです。
この姿勢では、重たい頭を支えるために、肩の筋肉が通常より大きな力を発揮しなくてはならなくなり、肩が疲れる・肩こりの原因となってしまうのです。
肩こりを解消するには同じ姿勢を長時間にとり続けないよう気を付け血行をよくするのが一番です。マッサージやちょっとした体操なども大変効果的ですが根本的な原因が肩にない場合はすぐに戻ってしまいます。
姿勢が悪いと肩がこりやすくなり、特に背中が丸まっている(猫背)の人は特に肩がこります。体を横から見てみると、背中が丸くなると頭の位置が少し前方に移動し、前方に出た頭を支えるために首の後ろや肩周辺の筋肉が緊張します。てこの原理を考えるとわかりますが、頭が前に出れば出るほど筋肉の負担は大きくなります。
デスクワークなど、一定の姿勢を長時間続けていると筋肉が緊張し、血行が悪くなります。体を動かさないでいるということは、動物にとって非常にストレスになるのです。犬や猫を見ていると、しょっちゅう伸びをして、赤ちゃんや小さな子供もあちこち体を動かしたり伸ばしたりしています。
もともと人間はある程度動いて健康を保てるように出来ています。やはり、動かないのは体によくありません。激しい運動を始める必要はありませんが、まったく歩かない生活をくり返していると肩こりなどの症状に悩まされても仕方がありません。
筋肉を使いすぎても肩こりになり、肩が張ったり、痛くなったりします。原因は筋肉の使いすぎによる疲労ですので、筋肉を休めると肩こりは改善します。
女性に多いのが冷え性による肩こりです。血液の循環が悪いので、筋肉にたまった疲労物質がなかなか排出されません。冷え性の上に毎日のデスクワークやパソコンの仕事をしていると、肩がこらない方が不思議です。
骨盤がゆがんでいるとよい姿勢をとろうとしても、気がつくとすぐに悪い姿勢に戻ってしまいます。両脚に均等に体重がかからないので、片方の足に体重をかけて立ちます。座っていても足を組んだ方が落ち着きます。
骨盤が歪むと下半身の血流が悪くなり、むくみや冷え、下半身太りの原因になります。そしてこの下肢の重さが、疲れの原因になり、横隔膜が下がり、肩甲骨が外にスライドし、肩こりを悪化させます。